Other Choir


「THE CAROLS ALBUM」
choirboys-carols3.jpg 2代目新生THE CHOIRBOYSのクリスマスアルバムです。このアルバム、私の中ではかなりヒットです!!
 実は前回が期待はずれだったので、今回はあまり関心をもっていませんでした。当然メンバーのことなども全く情報を調べず、「1枚目よりいい」という話を聞いて、とりあえず買ってみようかなという程度でした。ところが、1曲目からやられましたね!!(笑)

 今回のこのアルバムに惹かれたのは、まずアレンジがしっかりしていること。曲目を見るとわかる通り、クリスマスキャロルとしてはお馴染みの曲ばかり。ところが、アレンジが全く新鮮なのです!
 アレンジにも2通りの意味があり(私の中では)、1つは伴奏。しっかりとオケを使っていて、前奏をちょっと聴いただけでは何の曲だろう?とすぐにはわからないものもあるくらいでした。今まで聴いたことのある曲よりも、アップテンポになっていたり、全く聴いたことのない伴奏になっているものもありました。特に第9・11曲目なんかがそうですね。
 アレンジ2つ目は3人のハモリ。もっとソリストが目立つ、1人で歌う曲が多いのかと思っていましたが(どちらかというと、初代はそんな感じでした)、今回は1曲の中でフレーズごとにソリストが変わっていたりと、ソロよりも3人のハーモニーをきかせる箇所が多いことです。(この方法はIL DIVOに似ている!!)

 次にこのアルバムの魅力は、3人の声質です。3人の声質が似ているというわけでもないのですが、3人のユニゾン(同じ旋律を一緒に歌うこと)が実にピタリとはまってきれいなのです!声質が合わないと、複数でユニゾンになるとバラバラ感が出てしまいますが、今回の3人はそういった違和感が全く無し。むしろ3人の声が合わさって、より伸びやかなハーモニーを奏でていると思います。前回はどちらかというと少年らしいかわいらしさを売りにしていたのではと思いますが、今回はそれぞれある程度の歌唱力をもった3人の声に、一体感を感じます。
 3人がそれぞれ役割をもっているのもいいですね。恥ずかしながら3人の声の区別があまりつかないのですが、たぶんWilliamくんがハイトップでしょうか。まだかわいらしさも残しつつ、突き刺すような鋭い高音がきれいです。(実はBillくんとの区別があまりついていないので、もしかしてBillくんのことかも…??)そして前評判の高かったAndrewくん。彼の歌っている姿、とても凛々しいですね。Andrewくんはたぶん、中音域のハモリが多いのではないでしょうか。でも、Williamくん・Billくんのソロの合間にAndrewくんの声を聴くと、やはり彼は一番落ち着いた柔らかな声を出していると思います。まだまだこの3人の歌声は勉強中なので、もう少し聞き分けられるようになりたいです。


     1.O Holy Night               8.Coventry Carol
     2.O Little Town of Bethlehem        9.Away in a Manger
     3.Ding Dong! Merry on high            10Once in Royal David's City
     4.What Sweeter Music                 11In Dulce Jubilo
     5.Have Yourself a Merry Little Xmas      12O Come, All Ye Faithful
     6.Silent Night                       13Holly and the Ivy
     7.In the Bleak Midwinter               14Hark! The Herald Angels sing

 冒頭にも書きましたが、1曲目からやられました!実は「O Holy Night」は特に好きな曲でもなく、全く期待しないで聴いたのですが…しっかりとしたオケの伴奏、そして何と言っても突き刺さるような鋭さをもちながら、安らかな印象も与える素晴らしい高音!(4分ぐらいに出てきます)そして3人の伸びやかなユニゾン。後の曲も期待させるような、強烈な印象をもった第1曲目でした。今まで聴いたことのある同曲は、ゆったりとしたテンポでやや間延びするような印象だったのですが、このアルバムではテンポも速めで全く違うアレンジで聴くことができます。(現在、Youtubeで歌っている映像を見ることができます。レコーディングにも参加したAll Angelsも一緒で、彼女たちはもっぱらハモリやコーラスが中心のようですね。)
 第5・6曲目は言うまでもないお馴染みの曲ですが、高音を生かしたハーモニーがとてもきれいです。彼らの持ち味ですね。また、メロディーがきれいで好きなのは第2・4曲目です。

 全曲通してもそれほど長くないので、お馴染み曲が多くても飽きずに聴くことができました。久しぶりに新しいトレブルボイスを聴くことができて嬉しかったです。
 でも、3人とももう13歳(2007年当時)。Andrewくんもかなり背が伸びているし、いつ変声してもおかしくない…せめてあと1枚だけでも、クリスマスキャロル以外のアルバムをレコーディングしてほしい!!初代のように1枚だけのリリースで終わらないでほしいです。



  

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