St Paul's Cathedral Choir
①「Christmas Concert」 あるとき、Amazon.ukで検索していたら(jpだったかな?)、在庫ありのCDが!でもタイトルに「St Paul's」はついていないし、ジャケット画像もないし録音年も書いてないし、違うだろうなあと思いつつ、もし当たっていたらラッキー!と思って注文することにしました。で、届いたのがこのCD。やっぱり違いました(^_^;) でも、クリスマスキャロルは好きだし、聴いてみると合唱のレベルも悪くないし、買ってラッキーだったかもと思いました(現在ではこのCDも在庫切れになっているようです)。ただ、ブックレットには曲名と作曲者しか書いておらず、ソリストの名前も録音年月日すらも書いていないのが残念です。 1.Hark! The Herald Angeles Sing 7.The Coventry Carol 2.The Holly And The Ivy 8.Christmas Awake 3.While Shepherds Watched Their Flocks 9.Unto Us is Born A Son 4.We Three Kings Of Orient Are 10.Away In A Manger 5.It Came Upon A Midnight Clear 11.See Amid The Winter's Snow 6.I saw Three Ships 12.Once In Royal David's City クリスマスにお馴染みの曲ばかりです。このアルバムを聴くまでは、それほどクリスマスソングに詳しくはなかったのですが、聴いたことのある曲ばかりで、楽しく聴くことができました。 実はこのアルバムを買う少し前に、Aled Jonesの「CAROLS FOR CHRISTMAS」のDVDを買っていて、その中でいいなあと思っていた曲(2と6)がこのアルバムにも入っていたので、より親しみをもって聴くことができました。 ただし、2と6はAled、10と12はConnorのソロの方がどうしても強烈に印象に残っています。また、このアルバムは成人男声も参加しており、バリトンが目立つ箇所が多いです(2などはボーイのソロはありません)。 でも、どの曲も好きです。少年合唱もConnor時代に比べるとやや声質は柔らかめですが、Connor時代の名残なのか声は真っ直ぐでバッチリとそろっています。 ブックレットにはほとんど何も書いていないと書きましたが、ジャケットの裏をよくよく見てみると、2003という文字が。おまけに「MADE IN THE NETHERLANDS」とも書いてありました。現在同じジャケット写真のCDをAmazon.jpで見れるのですが、曲目が違うし(試聴しても全然違いました)録音年が2001年となっています。オランダ編成盤というのか何なのか、何とも不思議なCDです。とにかく内容はいいということだけは請け合いです(笑)。 ②「Carols from ST. PAUL'S CATHEDRAL」 例によってブックレットには曲紹介しか書いておらず、ソリストの名前はおろか録音年もはっきりとはわかりません。たぶん1994年ではないかと思いますが…何となくConnorの声質に似たように聞こえてはっとすることがあります。もしかしてConnorも参加しているのかもしれません(1994年なら確実に入っているのですが)。正確なことがわかりましたら、またお伝えします。 全15曲中5曲が「Christmas Concert」と同じ曲ですが、アレンジや声質が全然違うのでまた新鮮に聴くことができます。ただ、「THE HOLLY AND THE IVY」は男声ソリストの声が今回はあまり好みじゃないので(笑)、Concertの方が好きです。 また、第1曲目は迫力のあるオーケストラ伴奏で大規模に始まるのですが、せっかく壮大な伴奏なのに合唱が始まると声が小さく迫力負けしていて、もう少しバランスを考えてほしかったなーという点が残念です。(最後の曲も大規模ですが、そちらはバランス良いのでよけい残念!) 全体的にはやや柔らかめの声質だったConcertの方に比べて、今回は少し硬質でどちらかというと真っ直ぐ突き刺さるような声質です。キャロルのイメージに合っているのではと思います。 1.O COME ALL YE FAITHFUL 9.ONCE IN ROYAL DAVID'S CITY 2.AWAY IN A MANGER 10.SUSSEX CAROL 3.THE FIRST NOEL 11.SEE AMID THE WINTERS SNOW 4.DING! DONG! MERRILY ON HIGH 12.IN THE BLEAK MID-WINTER 5.THE HOLLY AND THE IVY 13.MARY'S LULLABY 6.O LITTLE TOWN OF BETHLEHEM 14.SILENT NIGHT 7.JOY TO THE WORLD 15.HARK! THE HERALD ANGELS SING 8.IN DULCIO JUBLIO 「もろびとこぞりて」(第7曲目)など、日本でもお馴染みのキャロルが多数入っています。第5・8曲目などは穏やかで美しいハーモニーが響き、心が洗われるような感じがします。 一番のおススメは、何と言っても第3曲目の「THE FIRST NOEL」(「ノエル」はフランス語でクリスマスの意味)です!自分も一度ゴスペルで歌ったことがあったのに、これを聴くまですっかり忘れていました…。。最初は聴いたことあるなーくらいの印象だったのに、聴けば聴くほどどんどんハマりました(笑)。 「Noel, Noel, Noel, Noel, Born is the King of Israel.」という歌詞を何度も繰り返すのが印象的ですが、この部分、2通りのメロディーがあります。「ノォエール、ノォエール↑ノォエール、ノーエール↓」という風に音が上がったり下がったりするパターン、そして「ノォエール、ノォエール↑ノォエール、ノーエール↑」とどんどん音が上がっていくパターンがあります。この後者のパターンが何とも言えずきれいなのです! 特に曲のクライマックス、最後の盛り上がりではこの2パターンのメロディーが、それぞれを強調しながら美しく重なり合い、絶妙なハーモニーを奏でています。そして「King」の部分で音がA5に上がるのですが、ここの部分のトレブルの純粋無垢かつ天上に突き刺さるような力強い声は、何度聴いてもゾクッとする美しさです。トレブルたちの一生懸命さが伝わるし、このような印象を与えられるのはトレブルならではではないかと思います。女声ソプラノではまた違った印象になるでしょうね。 この曲を聴くだけでも、このアルバムを買ったかいがあったと思うほど、とても大好きな1曲です。 ③セントポール大聖堂聖歌隊の式服 「The Music of St Paul's Cathedral」の記事(DiscographyのSt Paul's Cathedral時代)でも触れましたが、このCDジャケットのセントポールの式服がとても好きです。黒のカソックもシンプルで清楚な感じがしますが、その黒に赤の腰帯を組み合わせているのが、赤がよく映えてとても格好いいです。 式服に詳しいわけではありませんが、どうやら聖歌隊席で歌うときは上に白のサープリスを着て、ドーム下のホールで歌うときはカソックのみのことが多いようです。やはり正規の礼拝とコンサート形式のときとで分けているのでしょうね。 前述の記事中では、「Connorが着ているのも見たかった」と書いたのですが(How can I …のブックレットの写真ではサープリスを着ているので)、その後Connorが黒のカソック姿で歌っている映像を一瞬ですが発見しました。 たぶん皆さんも一度はご覧になったことがあるかと思いますが、YoutubeのPie Jesuを歌っている映像で見ることができます。2分15秒から2分38秒の間に出てきます。オーケストラをバックに堂々とソロで歌っている映像で、まだ幼さの残る顔をしており、セントポールでも下級生の頃ではないかと思っています。まだご覧になったことのない方、ぜひ幼くも凛々しいConnorのカソック姿を見てみてください!! なぜここで式服について記事を書いたかといいますと…私はぜひ一度生でセントポールの少年聖歌隊の合唱を聴きたいと思っており、特にクリスマス時期に本場の大聖堂で聖歌を聴くのが夢なのです!(以前1月に行ったときは、choristersは休暇時期で聴くことができませんでした…。) それで、たまにセントポールのHPをチェックしているのですが、12月に行われたコンサートの1つの写真が載っていて、そこにズラリと並んだ黒カソックの聖歌隊員が写っていたのです!それを見て、あ~聴きに行きたかったなぁと…。 というわけで、いつかセントポールで生の黒カソックchoristersの歌を聴くのが私の夢です♪ |