Connorの魅力

 毎日欠かさず、飽きもせず(笑)Connorの歌声を聴いています。なぜこれほどまでに私がConnorに惹かれるのか、また、個人的な分析ではありますが、Connorの素晴らしさについて大きく3つに分けて分析してみました。

@もちろん声!そして卓越したテクニック!
 人の声を形容するというのは、とても難しいなぁと思いますが、あえてConnorの声を一言で表すとすれば、「輝き」であると私は考えます。
 Connorの声を何度か聴いているうちに、他に聴いたボーイソプラノの中では明るい声だなぁという印象をもちました。ただし、ただ明るいのではなく
「暗闇の中にポッとともった灯りのような明るさ」を感じたのです。単に窓から差し込んでくる光ではなく、「自分自身が輝きを放っている明るさ」だと思いました。
 このサイトのタイトル「A brilliant singing voice」は「光り輝く声」という意味で、Connorの声そのものを表した言葉です。
 テンポの速い曲では楽しそうに生き生きとした輝き、レクイエムのような穏やかな曲では、天上からふりそそぐような光と深みのある柔らかな声を聴くことができます。

 声とともにConnorが持つ天性の才能は・・・やはり優れた歌唱力、そして装飾テクニックでしょう。まずは伸びやかな高音。どうしても高音となると急に声質が変わったり、力のこもった声になってしまいがちですが、Connorはごく自然に、かつ広がりのある伸びやかな高音を出すことができます。
 そしてConnorを語る上で忘れてはいけないのは、「ごく自然なビブラート」です。ボーイソプラノはノンビブラートと一般的には言われていますが、Connorはごく自然に効果的にビブラートを使っています。
むやみに多用するのではなく、曲の中の聴かせどころやここぞというときに、本当に安らぎを得られるかのような優しいビブラートを使います
 そして最後に装飾テクニック、いわゆる「トリル」です。ピアノや管弦楽器でトリルを演奏するのは難しくないですが、声でトリルを表すのは簡単ではありません。お腹でしっかりと支えなければいけないし、正確な音程をつかみ、かつそれを正確に歌で表現しなければならないのです。まだ12歳ながら「円熟した装飾テクニックをもつ」と評されたこともあるように、このテクニックはConnorの天性の才能の1つでしょう。


A弟たちからの尊敬
 ConnorにはEdwardとPatrickという2人の弟がいて、2人とも兄の後を追ってセントポール大聖堂聖歌隊に入り、ソリストを務めています。
 Edwardが小さい頃に
「僕もConnorになりたい」「名前をConnorに変えたい」と言ったという、有名なエピソードがあります。たいてい兄弟であれば(しかも同性の)、羨望や嫉妬心、ライバル心などが少なからずあると思いますが、「Connorを越えたい」のではなく「Connorになりたい」と言ったところに、Connorは本当に純粋に弟たちから尊敬され、好かれていたんだなぁと感じました。
 他にもEdwardは、
「Connorを歌手としてはもちろん、兄としても尊敬している」とも言っています。一番身近に接している弟たちからの尊敬が、普段のConnorの人柄や歌に対する情熱を物語っている気がします。こんな微笑ましい兄弟エピソードが、私はとても好きです。

B歌に対する姿勢、考え方
 あるインタビューで、Connorはこう語っています。「歌う上で一番大切なことは、自分が歌いたいと願うこと。僕がこうして歌えるのは心から歌いたいと願い、それを楽しんでいるから。」・・・Connorがあれだけ輝かしい声を出せる理由がわかる気がします。心から歌いたいと願っているからこそ、聞き手をぐっと惹きつけるものがあるのかなぁと思います。
 また、Connorは歌詞をとても大切にしていたそうです。私も経験がありますが、歌詞の意味を理解してから歌うのとそうでないのとでは、強弱や抑揚のつけ方、力の込め方が全然違ってきます。Connorがここぞというときにビブラートを使うのは、こういったことが土台にあるのでしょう。
 聖歌隊で「何となく歌わされている」のではなく、歌に対しての自分のしっかりとした意志があり、一人の「歌手」としての自覚が伝わってきます



  

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